KF12のPCXのシートは、標準のシートには、スカイウェーブ(以下、スカブ)のシートのような感じで、シートの真ん中にホールドがよくなるために、コブがあります。下図の赤丸部分。
確かに、ホールドはよくなるのですが、30分から1時間ほど乗ってると、私の身長(約180cm)だと、腰や、尻が痛くなる。
スカブの場合は、車格が大きかったためか、コブがあっても、特に違和感なかったのですが、PCXの場合は、やっぱり一回り小さく、足元も窮屈な感じでした。
ポジションを、タンデムシート部分に乗るとちょっと遠いかなといった感じで、コブがあるあたりに座ると、足の距離もよくコブがないシートに交換しようかと考え、いろいろサイトを探していたのですが、さすがにKF12自体古く、あまりパーツがありませんでした。
あったとしても、カスタム系のシートで、結構ごてごてしており、好みじゃない。しかも1~2万円ほどするため、ちょっと簡単には、購入できない。
とりあえず乗り心地を確かめようと、コブを外してみたところ、シートポジションがばっちり決まって、快適そのもの。ただ、問題あって、シートにコブを取付していた穴が2つと、コブ取付用に、プラスチックの、山が二つ出ている。ちょうどこの位置に座ることになるため、さすがに尻が痛い。
何とかできないかと思って、ネット検索していると、標準シートからコブ取りしているひとがちらほら。そこで、真似してみようと思いきりました。
ただ、マンション住まいのため、工具が乏しい環境でできるかが一番の心配事。実家のガレージなら、サンダーから、インパクト、あるのになーと思いながらなんとか、やってみました。
Contents
- 1 事前準備
- 2 作業開始手順
- 3 作業開始
- 3.1 Step2 シートの皮をはがす
- 3.2 Step3 シートウレタンを外す
- 3.3 Setp4 のこぎりで、コブの台座部分のプラスチックを切り取る×2か所
- 3.4 Setp5 コブ跡をなるべく平にする
- 3.5 Setp6 プラスチックシートを、シートの穴部分に加工
- 3.6 Setp7 プラスチックシートと、シート本体に、ネジ用の穴あけ×4か所
- 3.7 Setp8 ねじ止め
- 3.8 Setp9 シートのウレタンにコブ穴が開いているので、シート補修用ウレタンをサイズに合わせてカット
- 3.9 Setp10 接着剤で固定
- 3.10 Setp11 シートウレタンをもとに戻す。
- 3.11 Setp12 シート皮をフィッティング
- 3.12 Setp13 シート皮を引っ張りながら、タッカーで止めていく
- 3.13 Setp14 車体に取り付け
- 3.14 関連
事前準備
まずは、シートを加工する際に必要なパーツを購入
- 穴の開いてないシート皮(ヤフオクで、3000円弱)
- シート補修用のウレタン(モノタロウで、NTBバイク用のウレタンがあったので購入)
※最初、ホームセンターで、やわらかめがいいかと思って選んだ、ウレタンが柔らかすぎて買いなおす羽目に。 - プラスチックのシート3mm厚(コブをとった後に、穴をふさぐためある程度の強度があったほうがいいかと思って3mmを選択)
3mmだと、手で曲げられ、ハサミでカットできるので簡単です。 - ポリウレタンシートを固定用に、10mmのステンボルトを4本ほど。
- ウレタン用の接着剤(400円ぐらい)
続いて、工具関連
- コブ取りように、プラスチック用の鋸を購入(ホームセンターで、1500円ほど)
- 強力タッカー(でかいホチキスです。Amazonで、1000円ちょっと)
- シートにネジ穴空けようにステップドリル(ドリルないので、手で回しました。)
パーツで、5000円ちょい、工具で追加したもので3000円。あれ、中古のシートなら1万ぐらいからあったので、なんか対して変わらない結果に。まあ、DIYを楽しみながらできたということで。
作業開始手順
取り外しから、順調にいって2時間ほどかかりましたので、あらかじめ時間とってやりましょう。仕上がり気にすると、さらに時間かかるかと。
行程はざっと以下のような感じ
- Setp0 車体からシート取り外し
- Setp1 バックレストをシートから外す
- Setp2 シートの皮をはがす
- Setp3 シートウレタンを外す
- Setp4 のこぎりで、コブの台座部分のプラスチックを切り取る×2か所
- Setp5 コブ跡をなるべく平にする
- Setp6 プラスチックシートを、シートの穴部分に加工
- Setp7 プラスチックシートと、シート本体に、ネジ用の穴あけ×4か所
- Setp8 ねじ止め
- Setp9 シートのウレタンにコブ穴が開いているので、シート補修用ウレタンをサイズに合わせてカット
- Setp10 接着剤で固定
- Setp11 シートウレタンをもとに戻す。
- Setp12 シート皮をフィッティング
- Setp13 シート皮を引っ張りながら、タッカーで止めていく
- Setp14 車体に取り付け
うーん。けっこうありますね。
作業開始
Step0、Step1、Step14あたりの車体およびバックレストの取り外し、ネジ解くだけなので割愛。
Step2 シートの皮をはがす
シートを裏返し、周りのホチキスみたいなものを全部外します。マイナスドライバーで、ひたすらはがすのみ。室内でやってましたが、汗かきます。
シート皮外した後は下記のような感じに。
Step3 シートウレタンを外す
シート皮を外してしまえば、ウレタンは、乗っかっているだけなので端からはがしていけば、簡単に外れました。
アボカドみたいな感じです。
Setp4 のこぎりで、コブの台座部分のプラスチックを切り取る×2か所
2つあるコブを、のこぎりで根元から切り取ります。
ディスクグラインダーとかがあると簡単なんですが、のこぎりで頑張ります。
のこぎりの歯が直線のため、立体的なものを削るのが難しいこと。何度か歯を入れ切り落としました。
ただ、シート土台のプラスチックは、比較的やわらかい素材のため、歯が入りやすくカットしやすかったです。
一つ目切り取り後。これだと、段差が多いため何度か角度変えて切りました。
Setp5 コブ跡をなるべく平にする
のこぎりだけでここまでできたのはまあまあ優秀かなと。
本当は、紙やすりなどで、きれいにして完全にフラットにできるといいのですが、購入してなかったため、この辺で諦めました。
Setp6 プラスチックシートを、シートの穴部分に加工
プラスチックシートは、発砲ウレタンシートで3mm厚のため、普通のハサミでも切れました。
切り取ったコブの上にちょうど座るため、シート全体の補強と、ウレタンシートを支えるため下のため、コブ穴をふさぐように、シートを加工しました。
Setp7 プラスチックシートと、シート本体に、ネジ用の穴あけ×4か所
本当は、完全に接着できれば強度が出るのですが、ネジ止めすることに。穴は、ETC取付時に、使用したステップドリルがあったので、手で回して穴をあけました。
その穴に、10mmのステンレスネジを止めることに。ウレタンが傷つかないように、メットケース側にナットが来るように取付。
Setp8 ねじ止め
4本止めると、かっちりして、補強にもなりそうでした。
Setp9 シートのウレタンにコブ穴が開いているので、シート補修用ウレタンをサイズに合わせてカット
シートウレタンのコブ穴に合うように、補修用シートをカッターで切り取り。
穴に合うように、台形にハサミと、カッターでトリミングを実施。
あとは、なるべく平に凸凹にならないように、ウレタンを切りる。これがなかなか難しい作業でした。途中で飽きてきたので、妥協しました。
Setp10 接着剤で固定
シートウレタンの隙間に、破片を入れ、コニシボンドで、取れないように固定。
Setp11 シートウレタンをもとに戻す。
穴を埋めたウレタンが、ちょうどいいサイズなら、シート台座に、ウレタンがそのまま乗っかります。
おさまりが悪い場合は、穴埋めをしたウレタンが、多いのか干渉していることと思いますので、しっかりサイズ調整をしました。
Setp12 シート皮をフィッティング
シート皮は、NTBのPCX用を購入したので、当たり前ですが、ぴったり。
NTBのシート皮は、バックレストを付ける場合は、自分でカットする必要がありますが、バックレスト不要の場合に持ってこい。いい感じです。
おまけ:シート皮を、自分の好みのパターンのものを買ってもいいかと思いました。
Setp13 シート皮を引っ張りながら、タッカーで止めていく
シート皮の張り方を考えてなかったのですが、とりあえず、シートの前後を、1か所ずつ止めると作業がやりやすかったです。
注意点としては、タッカーを、シートのギリギリに打つと、貫通してシートの表まで、針が出たり、出なくても、シートから手で押すと、針にあたる感じでした。
- まず、シートの前後に、1か所づつ止める
- 間隔を広めで、左右均等に止める
- 止め終わった後に、針の間に追加の針を打つ
- タッカーはなるべくシートの内部の厚め部分に打つように!
全部くまなく打ち終わると完成!
本当はもっときれいになる予定だったのですが、まあ、仕方ないかな。。。
シート皮の張りは、結構満足でした。ウレタン加工がいまいちだったかな。
Setp14 車体に取り付け
ネジ止めして、完了。
シート上は、少しムラがありますが、座ってみた感じは違和感なし。とりあえず、成功でしょうか。
シートポジションについては、また、別途紹介したいと思います。